ソー:ラグナロクにおけるImmigrant Song/Led Zeppelin

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僕の年代なんかだとアジャ・コングさんと紐付けて記憶に収納されていた歌 何故だ

そんなImmigrant Song 「ソー:ラグナロク」(邦題だとマイティ・ソー:バトルロイヤル かっこよくない)のクライマックスで重要な曲として使われる

「アニメや特撮のクライマックスで主題歌が流れる」は太古からあるあるあるの盛り上げ方法として重用されて来たわけですが 「ソー:ラグナロク」の場合はちょっとこの熱くなり具合が尋常でない

 

 

(ここからバレなので)

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いつ観ても真っ新な背景で降臨するヴァルキリー様がかっこいい

①「主題歌がクライマックスで流れる」のお手本的使用法

前述したように「主題歌がクライマックスで流れる」は様式美な訳ですが、その中でも圧倒的に王道。

左目を失い追い詰められたソーが「雷の神」としての自分を思い出し 雷を纏って反撃を始めるところからこのImmigrant Songが流れ出す訳ですが

・雷を手足のように使いヘラを圧倒する(ハンマー無しでは圧倒的ヘタレだった)ソー

・息を吹き返しそれぞれの場所で華麗に自らの強みで敵をボコボコにするその他主要キャラ(ロキ、ヴァルキリー、ハルク)

ここだけが流れ そしてここに至る2時間弱に終止符を打つ2分1秒 んギモチイイの一言

 

こういうのってそれまでの道のりとか なんやかんやを思い出してジワってくる作品も多い中 道中が余りにコメディタッチ過ぎたせいか はたまた逆転が余りに唐突過ぎたせいか 何故か高笑いしながら「オラやっちまえ」を連呼したくなる 劇場にいて本当に吹き出しかけた 後ろの席でもそんな感じのクスクスが聞こえたから多分みんなそんな気分だった 本当にいけいけオラオラかっこいいぞお前らモードの時って訳のわからない笑いが出ますね これがカタルシス

 

 

②ストーリーに深く関わる内容

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これの4分台なんかがわかりやすいんですが

「過程を思い出させてくれる」ことで「同情」と「だからこそカッコイイ」を生み出すみたいな感じが強いんですね、劇中歌って

そんな役割を、観終わってから振り返った時に果たしてくれるのがこの時のImmigrant Songでして

 

移民の歌 - Wikipedia

後から知ったのですが これ「移民の歌」なんですね いや直訳なんだけど

 

歌詞の内容は氷雪 (ice and snow) と白夜 (midnight sun) の国、すなわち北欧からやって来た航海者が西方の海岸 (western shore) 「新天地」に至り、大君主 (overlord) となって争いを収め、人々に平和と信頼とを取り戻すよう求めるというものであり、クリストファー・コロンブス以前にアメリカ大陸に到達したヴァイキングの伝説を歌ったものと考えられる。

上記リンクから

これそのまんま、「北欧≒アスガルド」「新天地≒地球」「ヴァイキング≒ソー」の図式で解釈できてしまう。

そんな伝説的リーダーシップ 終盤にソーが自覚した何者にも代え難いものにまんま結びついた内容だと知るとゲラゲラ笑いながら観てすんませんとなった そんな渋いエピソードもある 渋くもないか

 

 

 

 

 

 この2点があって圧倒的オラオラ感+メッセージ性を同時に打ち出してくれた「Immigrant song」かっこいいです ヴァイキングを讃えよ